機動戦士Zガンダム(2)

グリーン・ノアにおけるティターンズとエゥーゴの争いによってついに戦端が開かれた。
そして、エゥーゴは地球連邦軍の本拠地「ジャブロー」への降下作戦を行うが失敗に終わる。
そして、戦いの舞台は地球上にも広がっていた。
地球上ではエゥーゴに変わって、「カラバ」という反地球連邦軍組織によるティターンズへの抵抗が続いていた。
北米のヒッコリーから宇宙へ脱出できなかったカミーユは、カラバのハヤト・コバヤシとその義息カツ、そしてアムロ・レイと共にルオ商会の協力により、ニューホンコンへ向かう。
そこで、カミーユは運命の女性となる強化人間フォウ・ムラサメとサイコガンダムとの死闘を繰り広げることになるのだが…。
フォウの助けによって宇宙へと脱出したカミーユ。
ティターンズとエゥーゴの戦いは、木星帰りの男「パプテマス・シロッコ」のティターンズ加入によって新たな局面を迎える。
エゥーゴは新たなる脅威に対して、カミーユのアイデアを実現化した可変式新モビルスーツ「Z(ゼータ)ガンダム」を投入して対抗するが…。
しかし、ティターンズだけではなく、ザビ家再興を目指して小惑星アクシズで勢力を蓄えていたハマーン・カーン率いるネオ・ジオンの参戦により、宇宙(そら)での戦いは、ティターンズ、エゥーゴ、アクシズの三つ巴の戦いへと、さらに戦火は広がっていくのだった。
ここなら死に場所にふさわしい。
薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。
復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。
真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。
そう観念したとき一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れて行き介抱してくれた。
老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しい眼差しに、思わずジュリアは心を許しかけた。
しかし、慌ててそんな自分を押しとどめた。
私はもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。
造園家のジャズは男性を避けるように生きてきた。
17のとき、母親は夫と娘を捨て、男と駆け落ちした。
そんな母親に似ていると思われたくなかった。
ある日、村に有名人が引越してきた。
テレビで見るより魅力的なボーは、庭の手入れを彼女に頼み、その上デートに誘う。
断ろうと思いつつも、彼女の心は揺れた。
彼が私みたいな女を本気で相手にするはずはないわ。
それに、血は争えないと陰口をたたかれてもいいの? でも女らしい夢も見てみたい……。
兄の親友ヒューのことは昔から知っている。
頭がよくてハンサムで、いつも美人を連れている。
そんな彼が、地味で冴えない私に助けを求めてきた。
上司の妻につきまとわれて困っているので、秘書が留守の間オフィスにいてほしいというのだ。
笑顔の素敵な彼が、血相を変えている。
私は渋々引き受けたけれど、心の動揺を抑えきれない。
彼と毎日会うなんて、竜巻の中へ突っ込むようなものだわ。
ずっと嫌いなふりをして、彼への思いを隠し続けてきたのに。
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